月: 2019年10月

10障害の理解

第31回介護福祉士国家試験過去問題 障害の理解

障害の理解

第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題87

ノーマライゼーション(normalization)の理念を8つの原理にまとめた人物として,正しいものを1つ選びなさい。

1 ニィリエ(Nirje, B.)
2 バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen, N.)
3 ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.)
4 ロバーツ(Roberts, E.)
5 ソロモン(Solomon, B.)

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題88

世界保健機関(WHO)によるリハビリテーションの定義で,「利き手の交換」が該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 職業的リハビリテーション
2 医学的リハビリテーション
3 経済的リハビリテーション
4 教育的リハビリテーション
5 社会的リハビリテーション

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題89

対麻痺を生じる疾患として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)
2 腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)
3 悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis)
4 パーキンソン病(Parkinson disease)
5 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題90

統合失調症(schizophrenia)の特徴的な症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 妄想
2 躁うつ
3 強迫観念
4 振戦せん妄
5 見捨てられ不安

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題91

知的障害の特徴に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 成人期に出現する。
2 てんかん(epilepsy)の合併率が高い。
3 有病率は女性が高い。
4 重度・最重度が大半を占める。
5 遺伝性の障害が大半を占める。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題92

発達障害者が一般就労に向けて利用するサービスとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 行動援護
2 就労定着支援
3 職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援
4 同行援護
5 就労継続支援B型

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題93

網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)の初期の症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 硝子体出血
2 口内炎
3 眼圧上昇
4 夜盲
5 水晶体の白濁

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題94

上田敏による障害受容のステージ理論の5つの心理過程のうち,最初の段階として,正しいものを1つ選びなさい。

1 受容期
2 否定期
3 ショック期
4 混乱期
5 解決への努力期

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題95

関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の日常生活上の留意点として,適切なものを1つ選びなさい。

1 いすは低いものを使う。
2 膝を曲げて寝る。
3 かばんの持ち手を手で握る。
4 ドアの取っ手は丸いものを使う。
5 身体を洗うときはループ付きタオルを使う。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題96

右利きのCさん(73 歳,男性)は脳伷塞(cerebral infarction)を発症して,回復期リハビリテーション病棟に入院中である。左片麻痺のため,歩行は困難である。他の患者とも交流せず,病室に閉じこもりがちであったため,多職種チームによるカンファレンス(conference)が開かれた。
現時点のCさんへの対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利き手の交換
2 階段昇降訓練
3 義足の製作
4 プッシュアップ訓練
5 心理カウンセリング

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障害の理解のポイント

ということで、障害の理解でした。

介護福祉士国家試験を受験する人は高齢者分野で働いている人の方が多いと思います。

高齢者分野で働いている方としては苦手分野になると思いますが、この分野の10問のうち、少なくとも一問は正解しないと分野での加点がないため合格基準点をクリアしていても不合格になります。

落ち着いて文章を理解して問題を回答するようにしましょう。

高齢者分野でも、共生型サービスという枠組みの中で、介護保険サービス事業所に障害の方を受け入れることもできるようになりました。

また、ケアマネなど相談職は「断らない相談支援」というキーワードが重要視されていますので、障害の分野だから、高齢の分野だからということではなく、そのどちらの知識も併せ持つ介護職が求められていると考えられます。

とにかく範囲が広い分野です。身体障害・知的障害・精神障害など、それぞれの障害特性やそれに対応するサービス名についてもある程度理解をしておくようにしましょう。

また、今回は出題されていませんが、脳梗塞や高次脳機能障害などについても出題頻度が高いので注意しましょう。

また、出題される黄銅ともいえる適応機制もこの分野で出題されることが多くなっていますので、これもチェックしておきましょう。

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09認知症の理解

第31回介護福祉士国家試験過去問題 認知症の理解

認知症の理解

第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題77

介護老人保健施設に入所した認知症高齢者が,夜中に荷物を持って部屋から出てきて,介護福祉職に,「出口はどこか」と聞いてきた。介護福祉職の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「今日はここにお泊りになることになっています」と伝える。
2 「もうすぐご家族が迎えに来るので,お部屋で待っていましょう」と居室に誘う。
3 「トイレですよね」と手を取って案内する。
4 「どちらに行きたいのですか」と声をかけて並んで歩く。
5 「部屋に戻って寝ましょう」と荷物を持って腕を取る。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題78

図は,2016年(平成28年)「国民生活基礎調査」(厚生労働省)を基に,介護保険制度における要介護者と要支援者の介護が必要となった主な原因の構成割合を作図したものである。
AからEには,
・「関節疾患(joint disease)」
・「高齢による衰弱」
・「骨折(fracture)・転倒」
・「認知症(dementia)」
・「脳血管疾患(cerebrovascular disease)(脳卒中(stroke))」
のいずれかが該当する。
「認知症(dementia)」に該当するものとして,正しいものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 
問題79

認知症(dementia)の人を支援する施策に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1. 認知症サポーターは,認知症(dementia)に対する正しい知識と理解を持ち,認知症(dementia)の人を支援する。
2. 介護保険制度では,認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は,居宅サービスに位置づけられている。
3. 認知症(dementia)と診断された39歳の人は,介護保険制度を利用できる。
4. 介護保険制度では,認知症対応型通所介護は施設サービスに位置づけられている。
5. 成年後見制度では,地域包括支援センターの社会福祉士が補助人,保佐人,成年後見人を選定する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題80

加齢による物忘れと比べたときの,認知症(dementia)による物忘れの特徴として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1. 見当識障害はない。
2. 物忘れの自覚はない。
3. 物忘れが進行しない。
4. 日常生活に明らかな支障はない。
5. 体験の一部分だけを思い出せない。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題81

認知機能障害に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1. 記憶障害では,初期から手続き記憶が障害される。
2. 見当識障害では,人物の認識は障害されない。
3. 失行では,洋服をうまく着られなくなる。
4. 失認は,視覚や聴覚の障害が原因である。
5. 実行機能の障害では,ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は障害されない。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題82

軽度認知障害(mild cognitive impairment)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1. 記憶力の低下の訴えがある。
2. 日常生活に支障がある。
3. 認知症(dementia)の一種である。
4. CDR(Clinical Dementia Rating)のスコアが 2 である。
5. 全般的な認知機能が低下している。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題83

抗認知症薬に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1. 貼付剤はない。
2. 非薬物療法との併用はしない。
3. 段階的に投与量を減量していく。
4. 副作用として悪心や下痢が生じることがある。
5. ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)が改善することはない。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題84

認知症(dementia)の原因となる疾患と,特徴的な行動・心理症状(BPSD) の組合せとして,適切なものを1つ選びなさい。

1. アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)――幻視
2. 血管性認知症(vascular dementia)――――――――――――――抑うつ
3. レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)―――――――人格変化
4. 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)―――――――――もの盗られ妄想
5. クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)――――徘徊

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題85

重度の認知症高齢者の胃ろう栄養法に関する支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1. 主治医が導入するかしないかを決定する。
2. 家族が導入するかしないかを決定する。
3. 本人の意向や価値観の把握に努め,本人にとっての最善を関係者で判断する。
4. 成年後見人がいる場合,成年後見人が導入するかしないかを決定する。
5. 看取り期 き には,介護福祉職の判断で胃ろう栄養法を中止する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題86

認知症(dementia)の母親を献身的に介護している息子が,母親に怒鳴られてたたきそうになった。それを見ていた介護福祉職の息子への対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1. 「孝行息子のあなたが手を上げるなんて…」と注意する。
2. 「行政に通報します」と告げる。
3. 「認知症(dementia)だから怒鳴るのは仕方がない」と慰める。
4. 「地域にある認知症(dementia)の人と家族の会を紹介します」と伝える。
5. 「懸命に介護をして疲れていませんか」と話を聴く。

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認知症の理解のポイント

認知症の理解の分野ですので、当然、認知症に関する問題が出題されるというのはひとつのヒントになったりします。

注意したいのは、認知症による行動障害についての出題ですね。これは見当識障害なのか、失行なのか、失認なのか。問題文の中から、対象者にどういった異変が起きているのかを確認していきましょう。

また、認知症の種類についての問題も要注意です。レビー小体型認知症・ピック病などの特徴的な認知症については出題されることが多いので、確実にチェックしておくようにしましょう。

認知症についての基礎知識は、学校などで勉強する機会があれば体系的に学習できるのでしょうが、現場での経験がメインだと、感覚的な理解だけになってしまいます。認知症サポーター養成講座は一般の方向けの内容なのですが、養成講座テキストには認知症の方の特徴やかかわり方などが網羅されていて非常に分かりやすいと思います。

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08発達と老化の理解

第31回介護福祉士国家試験過去問題 発達と老化の理解

発達と老化の理解

第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題69

乳幼児の標準的な心身の発達に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1. 生後3か月頃,指を使って積み木がつかめるようになる。
2 .生後6か月頃,つかまり立ちができるようになる。
3 .1歳頃,喃語が現れ始める。
4 .2歳頃,二語文を話すようになる。
5 .3歳頃,愛着(アタッチメント(attachment))が形成され始める。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題70

高齢者に対する次の見方のうち,エイジズム(ageism)に該当するものを1つ選びなさい。

1 心身機能の個人差が大きくなる。
2 視覚機能が低下する。
3 流動性知能が低下する。
4 認知機能が低下する。
5 頑固な性格になる。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題71

加齢に伴う身体機能の変化として,適切なものを1つ選びなさい。

1 周辺視野が広くなる。
2 低周波の音から聞こえにくくなる。
3 味覚の感受性が低下する。
4 振動に敏感になる。
5 嗅覚が敏感になる。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題72

尿失禁に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 認知症(dementia)で尿を漏らすのを,腹圧性尿失禁という。
2 トイレまで我慢できずに尿を漏らすのを,切迫性尿失禁という。
3 重い物を持った時に尿を漏らすのを,混合性尿失禁という。
4 いろいろな原因が重なって尿を漏らすのを,溢流性尿失禁という。
5 前立腺肥大症(prostatic hypertrophy)で尿を漏らすのを,機能性尿失禁という。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題73

Aさん(95歳,女性,要介護3)は,介護老人福祉施設に入所して6か月になる。入所間もない頃は,「買物に行きたい」「友達に会いに行きたい」と,いろいろ介護福祉職に要望したが,それらの要望には応えてもらえなかった。現在Aさんは,認知機能障害はなく,身体的にも大きな変化や異常は認められない。しかし,ほとんどの時間をベッドで過ごしていて,「どこか行きたいところはないですか」と介護福祉職が聞いても,「ない」と答えるだけである。
Aさんの現在の状態を説明するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 学習性無力感
2 反動形成
3 統合失調症(schizophrenia)の陰性症状
4 せん妄(delirium)
5 パーソナリティの変化

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題74

高齢者の疾患と治療に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 複数の慢性疾患を持つことは,まれである。
2 服用する薬剤の種類は,若年者より少ない。
3 服用する薬剤の種類が増えると,薬の副作用は出にくくなる。
4 高血圧症(hypertension)の治療目標は,若年者と同じにする。
5 薬剤の効果が強く出ることがある。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題75

高齢者の便秘に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1. 1日に1回,排便がない状態をいう。
2. 病気が原因となることは,まれである。
3. 腹筋の筋力低下は,原因となる。
4. 薬剤が原因となることは,まれである。
5. 下剤の服用を優先する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題76

Bさん(68歳,女性)は,3か月前から,自宅の階段を昇り降りするときに,両膝の痛みが強くなってきた。整形外科を受診したところ,変形性膝関節症 (knee osteoarthritis)と診断された。Bさんの身長は153 cm,体重は75 kgである。
Bさんの日常生活の留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 歩行を控える。
2 正座で座る。
3 膝を冷やす。
4 体重を減らす。
5 杖は使わない。

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発達と老化の理解のポイント

発達と老化の理解という分野名ですが、多くは老化の理解についての問題です。

特に出題されやすい身体機能の変化や知覚の変化などは必ず確認しておきましょう。

尿失禁や排便などについての高齢者の特徴も押さえておきましょう。

普段から高齢者に接するサービスを提供しているとイメージしやすい問題が多いと思います。慌てず、ひとつひとつを確認しながらつぶしていきましょう。

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07介護過程

第31回介護福祉士国家試験過去問題 介護過程

介護過程

第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題 61

介護過程の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の自立を支援する。
2 画一的に介護を実践する。
3 介護福祉職の尊厳を保持する。
4 家族介護者の自己実現を図る。
5 経験則に基づいて介護を実践する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題62

利用者の情報収集における留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 生活歴は,介護福祉職の主観的判断を優先する。
2 生活機能は,他職種からの情報も活用する。
3 発言内容は,介護福祉職の解釈を加える。
4 経済状況は,近隣住民の情報から推測する。
5 心身機能は,利用者への聞き取りによって判断する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題63

生活課題の優先順位を決定する上で,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者が要望する頻度の多いものから決定する。
2 介護福祉職が評価しやすいものから決定する。
3 家族の負担が大きく軽減するものから決定する。
4 緊急性が高いものから決定する。
5 課題に取り組む準備期間が短いものから決定する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題64

介護計画を実施するときの留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護計画の遂行自体を目的にする。
2 実施内容は個々の介護福祉職に任せる。
3 介護福祉職の満足度を基に継続を判断する。
4 介護計画の変更内容の説明は省略する。
5 利用者の反応や変化を観察する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題65

Gさん(79歳,男性)は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。短期目標を「なじみの店で買物ができる(2か月)」として,月3回の買物を計画し実施した。初回は順調であったが,2回目にレジで後ろに並ぶ人から,「遅い,早くして」と言われて,H介護福祉職が支払った。GさんはH介護福祉職に,「ほしい物を選んでも,自分で支払わないと買った気にならん」と言い,その後,楽しみにしていた買物に行かなくなった。

ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の視点に基づいて介護計画の内容を見直すにあたり,最も配慮すべき構成要素を1つ選びなさい。

1 身体構造
2 個人因子
3 心身機能
4 環境因子
5 活動

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次の事例を読んで,問題 66,問題 67 について答えなさい。

〔事 例〕
Jさん(71歳,男性)は20歳から造園業を営んでいた。2か月前に脚立から転落して,右大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)で入院した。骨折部位は順調に回復し,下肢機能訓練により杖歩行も可能であると診断されている。しかし,訓練への参加は消極的であり,入院中は車いすで過ごしていた。退院後は自宅で過ごしたいという希望から,下肢筋力に対する機能訓練で5日前に介護老人保健施設に入所した。

入所後のJさんは,日中のほとんどをベッド上でテレビを見て過ごしている。排泄に関する移乗を依頼する以外に職員に話しかけることはなく,食事をしていても他者との会話はみられない。Jさんの表情が穏やかなときに歩行訓練に参加を促すが,「ああ,うん…」と言うだけで訓練に参加していない。

面会に来た妻によると,Jさんは,「施設で訓練しても歩けるようになるはずはない」と話していたということだった。また,妻は,「仕事が大好きで,仕事ができないことに相当落ち込んでいるようだ」と話した。

第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)問題 66

Jさんに対する長期目標の方向性として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 病院で機能訓練をすること
2 施設での生活に慣れること
3 造園業に再び携わること
4 話し相手を見つけること
5 新しい趣味を見つけること

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題67

在宅復帰を目指すJさんに対する短期目標を,「外出することができる(1週間)」とした。
短期目標に基づく支援内容として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 車いすで20~30分過ごしてもらう。
2 歩行器の使用を促す。
3 下肢を1日1 回外転する。
4 トイレへの移乗訓練を行う。
5 骨折部位の回復を確認する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題68

Kさん(82歳,女性)は,身寄りがなく自宅で一人暮らしをしている。週1回利用している通所介護(デイサービス)で送迎を担当しているL介護福祉職は,Kさんから,「この間,いつもより膝の痛みが強くなって玄関で立てなくなった。ちょうど民生委員さんが来てくれて,一緒に受診して痛みは治まったの。医師から膝は痛むことがあるが生活に支障はないと言われたけど,いつまでこの家にいられるかしら」と打ち明けられた。その日の夕方,自宅へ送った時にKさんは,「施設の生活はにぎやかで,さぞ楽しいでしょうね」と話して,涙ぐんだ。発言を受けて,その場で本人の同意を取り,翌日,事業所内のカンファレンス(conference)が行われた。

L介護福祉職が話す内容として,最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 膝の痛みがなくならない理由
2 身寄りがないこと
3 施設に入所するタイミング
4 玄関で活用できる福祉用具
5 在宅生活の継続への不安

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介護過程のワンポイント

介護過程は、アセスメント・計画作成・実施・評価という流れをどう回していくかというのが問われます。

アセスメントにはどのような情報が必要なのか、その情報性は客観的で正確な情報なのか。本人の思いはどうなのか。

どのような計画を立てるのか、長期目標は本人の個別性を十分反映したものになっているのか。

実施では介護職の独りよがりな実施になっていないか、記録は客観的な内容で記載されているか。

評価では、新しい課題への対応、次の計画への展開など。

介護過程の中のどのフェーズなのかを意識して問題を読み解いてみましょう

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06生活支援技術

第31回介護福祉士国家試験過去問題 生活支援技術

生活支援技術

第31回介護福祉士国家試験(平成30年度) 問題35

下記のマークが表しているものとして,正しいものを1つ選びなさい。


1 肢体不自由のある人が運転する自動車
2 障害者が利用できる建物,施設
3 義肢や義足などで援助や配慮を必要としている人
4 オストメイトであること,オストメイトのための設備があるトイレ
5 障害者の就労支援に取り組んでいる企業

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題36

Aさん(38歳)は,共同生活援助(グループホーム)に入居している。料理が得意で,普段はエプロンを身に着けて揚げ物料理をガスコンロで作っている。
防火を意識した調理支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 調理材料は,ガスコンロの周辺に置く。
2 調理をするときは,袖口を絞った衣類を着てもらう。
3 調理に時間がかかるときは,鍋から離れてもらう。
4 火災警報器は,床に近い部分に設置する。
5 強い火力で調理してもらう。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題37

歩行が可能な脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)の高齢者の転倒予防に留意した環境整備に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 弾力性が高い床材を使用する。
2 洋式トイレの予備のトイレットぺーパーは足元に置く。
3 頻繁に移動する場所には手すりを取りつける。
4 調理用具は,頭上のつり棚に収納する。
5 いすにキャスターをつける。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題38

介護福祉職が行う身じたく・整容の支援と使用する道具の組合せとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ベッド上での口腔ケア――ガーグルベースン
2 浴室での洗髪――――――ドライシャンプー
3 総義歯の洗浄――――――歯磨剤
4 耳垢(耳あか)の除去――ピンセット
5 ベッド上での洗顔――――冷水で絞ったタオル

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題39

ベッド上で臥床したままの利用者に行う和式寝衣の交換の介護に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 袖を抜くときは手→肘→肩の順で行う。
2 脱いだ寝衣を広げ,その上に新しい寝衣を重ねて広げる。
3 利用者の脊柱と新しい寝衣の背縫いの部分を合わせる。
4 左前身頃の上に,右前身頃を重ねる。
5 腰紐は結び目が背中に回るように結ぶ。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題40

入居施設で生活する利用者が車いすを使用して外出するときに,介護福祉職が計画,準備することとして,最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 長時間の外出を企画する。
2 家族に同行を依頼する。
3 外出先の経路情報を集める。
4 折り畳み傘を用意する。
5 介助ベルトを用意する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題41

選択肢1から5の順で,ベッドから車いすへ全介助で移乗するときの,利用者の動作と,介護福祉職の身体の使い方の組合せとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 上半身を起こす―――手首で持ち上げる
2 ベッドの端に座る――踵を浮かせて,低くかがむ
3 立ち上がる―――――前腕で真上に引き上げる
4 車いすに移る――――重心を安定させて,車いすへ足先と身体を向ける
5 深く座り直す――――座り直す方向に向けて,上下の重心移動をする

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題42

Bさん(84歳,男性)は,生活全般に介護を必要としている。ベッド上に仰臥位でいるBさんは,喘息があり,咳込みが続き呼吸が苦しくなり,「楽な姿勢にしてほしい」と訴えた。 介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 枕を外して,顔を横に向けて腹臥位にする。
2 枕を重ねて,頭を高くする。
3 左側臥位にして,背中にクッションを当てる。
4 半座位(ファーラー位)にする。
5 オーバーベッドテーブルの上に枕を置いて,上半身を伏せる。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題43

手首に変形や痛みがみられる関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の利用者が,歩行時に使用する杖として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 前腕固定型杖(ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch))
2 前腕支持型杖(プラットホームクラッチ(Platform crutch))
3 松葉杖
4 多点杖
5 歩行器型杖

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題44

身体機能の変化に応じた食事の提供と対応方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 咀嚼力の低下に対しては,麺類を中心とした食事で栄養を補う。
2 味覚の低下に対しては,塩分を増やして味付けを濃くする。
3 腸の蠕動運動の低下に対しては,食物繊維の多い食品を取り入れる。
4 口渇感の低下に対しては,脱水予防のために酸味のある味付けにする。
5 唾液分泌の低下に対しては,食後にアイスマッサージをする。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題45

いすに座っている右片麻痺の利用者の食事介護時の留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 口の右側に食物を入れる。
2 利用者の左腕はテーブルの上にのせたままにしておく。
3 刻み食にする。
4 上唇にスプーンを運ぶ。
5 一口ごとに,飲み込みを確認する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題46

たんぱく質・エネルギー低栄養状態(PEM:Protein Energy Malnutrition)が疑われる状況として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 要介護度が改善した。
2 1か月に3%以上の体重減少があった。
3 体格指数(BMI)が25.0以上になった。
4 低血圧症状が現れた。
5 声が枯れるようになった。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題47

ベッド上で足浴を実施するときの基本的な手順や方法として,適切なものを1つ選びなさい。

1 ベッドの足元をギャッジアップする。
2 お湯の温度の確認は,利用者,介護福祉職の順に行う。
3 ズボンを脱がせて,下肢を露出する。
4 洗う側の足関節を保持しながら洗う。
5 両足を一度に持ち上げて,すすぐ。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題48

長期臥床している高齢者に,ケリーパッドを使用して行うベッド上での洗髪に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 膝を伸ばした仰臥位で行う。
2 頭皮に直接お湯をかけて,生え際を濡らす。
3 後頭部を洗う時は,頭部を前屈させる。
4 すすぐ前に,タオルで余分な泡を拭き取る。
5 すすぎは高い位置からお湯をかける。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題49

皮膚の乾燥が強くなった高齢者の入浴介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アルカリ性の石鹸で洗う。
2 こすらないように洗う。
3 硫黄を含む入浴剤を使用する。
4 42℃以上のお湯で入浴する。
5 保湿剤は,皮膚が十分に乾いてから塗る。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題50

ベッド上で腰上げが可能な高齢者への,差し込み便器による排泄介護の方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 使用前の便器は温めておく。
2 便器を差し込むときは両脚を伸ばしてもらう。
3 男性の場合は,トイレットペーパーを陰茎の先端に当てておく。
4 便器の位置を確認したらベッドを水平にする。
5 排泄中はベッドサイドで待機する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題51

Cさん(81歳,女性)は,介護老人保健施設に入所している。腹圧性尿失禁があり,トイレでの排泄や下着の交換には介護が必要だが,遠慮して下着の交換を申し出ないことがある。食堂で昼食をとっている最中に激しくむせ込んでいたので背中をさすったところ,むせ込みは収まったが失禁をしたらしく,周囲に尿臭が漂った。
このときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 尿臭がすることを伝える。
2 下着が濡れていないかと尋ねる。
3 むせた時に尿が漏れなかったかと尋ねる。
4 トイレに誘導して,下着を交換する。
5 Cさんが下着を替えてほしいと言うまで待つ。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題52

数日前から下痢を繰り返している在宅の高齢者について,訪問介護員(ホームヘルパー)が入手すべき次の情報のうち,最も緊急度の高いものを1つ選びなさ い。

1 意識の状態
2 食事の内容
3 下痢の回数
4 水分の摂取量
5 肛門部の皮膚の状態

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題53

調理環境を清潔に保つための方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 布巾を使った後は,流水で洗う。
2 食器を洗ったスポンジは,軽く絞って洗剤の泡を残す。
3 魚や肉を切ったまな板の汚れは,熱湯で洗い流す。
4 金属製のスプーンの消毒は,塩素系漂白剤に1時間以上つけ置きする。
5 包丁は,刃と持ち手の境目の部分も洗浄して消毒する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題54

Dさん(84歳,女性,要介護3)は認知症(dementia)があり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。ある日,Dさんが,訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に衣装ケースを開けたところ,防虫剤がなくなっていた。Dさんは,新しいものを補充してほしいと訪問介護員(ホームヘルパー)に依頼したが,防虫剤の種類や名前はわからないという。
この衣装ケースに補充する防虫剤の種類として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 しょうのう
2 ナフタリン(naphthalene)
3 パラジクロルベンゼン(paradichlorobenzene)
4 シリカゲル(silica gel)
5 ピレスロイド系

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題55

利用者から洗濯を依頼された。以下に示す取扱い表示がある場合,乾燥の方法として,適切なものを 1 つ選びなさい。


1 日当たりのよい場所でつり干しする。
2 日陰でつり干しする。
3 日当たりのよい場所で平干しする。
4 日陰で平干しする。
5 乾燥機を使って高温で乾燥する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題56

杖歩行している高齢者の寝室の環境整備に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 足元灯を用意する。
2 ベッドの高さは60~65cmにする。
3 マットレスは柔らかいものにする。
4 布団は床に敷く。
5 特殊寝台(介護ベッド)に変更する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題57

Eさん(78歳,女性)は,30年前に夫を亡くした。 姑の介護を8年間一人で行い,1年前に自宅で看取った。隣県に住む息子に促されて介護付有料老人ホームに入居した。入居して間もないEさんは,「何をしてよいかわからない」と日中は部屋で一人で過ごしている。
ホームでの暮らしに戸惑っているEさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 規則正しい生活を送るように話す。
2 入居前の生活の様子を聞く。
3 ホームの日課を伝える。
4 介護福祉職がホームでの役割を決める。
5 長男に面会に来てもらえるように,生活相談員に依頼する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題58

介護老人福祉施設で最期まで過ごすことを希望する利用者への対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 終末期の介護方針を伝えて,意思確認を行う。
2 入所後に意思が変わっても,入所時の意思を優先する。
3 本人の意思よりも家族の意向を優先する。
4 本人の意思確認ができないときは,医師に任せる。
5 意思確認の合意内容は,介護福祉職間で口頭で共有する。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題59

終末期で終日臥床している利用者への便秘予防の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 水分摂取量を減らす。
2 腹部に冷罨法を行う。
3 下剤を用いて直腸を定期的に刺激する。
4 座位姿勢を保持する機会を作る。
5 小腸に沿って腹部マッサージを行う。

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第31回介護福祉士国家試験(平成30年度)  問題60

Fさん(80歳,女性)は,認知症(dementia)で高齢者施設に10年間入所していたが,死去した。夫(85歳)はFさんが入所中,毎日面会して,Fさんと共通の趣味である詩吟を楽しみ,時間を共に過ごしていた。
夫はFさんが亡くなって 1 週間後,施設にお礼に訪れて,「毎日通うのは大変だったが,今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れない」と涙を流しながら話をした。
Fさんの夫に対する介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 気遣いの言葉をかけて,話を聴く。
2 良眠できる方法を助言する。
3 外食を勧める。
4 趣味に打ち込むように勧める。
5 元気を出すように励ます。

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生活支援技術のポイント

生活支援技術は問題数も多いです。

問題数は26問もあります。

なので、これを全部不正解でこの分野得点ゼロになって国家試験に不合格になるということはないでしょう。

なので、この分野、全問正解を目指す必要はありません

間違えたっていいです。

絶対、クソみたいな問題が出ます。

そして、出題範囲は無限に広いので、試験勉強をするにも限界があります。

なので、わけわからない問題が出たら、あきらめることも肝心。

防虫剤の種類がわからなくっても、洗濯物が部屋干し推奨かわからなくても、介護福祉士として仕事はできます。

わからない問題が出て、パニックに陥ることのないように、さっさとあきらめた方がいいクソのような問題が出ることを覚悟し、割り切って試験に臨みましょう。

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