いよいよ今週末、介護福祉士国家試験が全国で開催されます。
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の真っただ中。年に一回、一発勝負の国家試験という緊張感とはまた別のピリピリ感が漂う、異例の介護福祉士国家試験となりそうです。
試験勉強はもちろんですが、体調管理が最重要ポイントになります。
会場で検温して37.5度以上あれば会場に入ることすらできないのですから。
それが新型コロナウイルス感染によるものかどうかはまったく関係ありません。
まずは体調管理。万全の体調で試験に臨むことが大事です。
徹夜・夜更かし・暴飲暴食などは避け、試験に備えてコンディション調整していきましょう。
試験勉強も大事ですが、試験が終わった後のこともお話しします。
試験が終わり、自宅に戻ったら自己採点をするかと思います。
自己採点するための解答速報はインターネット上でも様々なサイトで公開しています。当日中に公開するところが多いので、どのくらいの点数が取れているか、おおよその見当は付くでしょう。
そこで、解答速報を掲載しているサイトを紹介します。
事前登録が必要なサイトもありますので、今のうちに登録しておきましょう。
資格と言ったらユーキャン。
解答速報の精度の高さであればユーキャンです。
速報の公開は、例年試験日翌日というちょっとゆっくりペースだったのですが、今年は当日に解答速報公開するということです。
会員登録も必要ありません。
ついでにユーキャンのCMで杏さんが歌っているアカペラロングバージョンも。
各社で解答速報の内容にばらつきがありますが、経験上、ユーキャンの解答速報が一番信頼できたので、ここをひとつの基準に考えるといいのではないでしょうか。
すぐに解答速報を確認したいというせっかちな方は資格の大原。
試験当日の解答速報公開を公式にアナウンスしています。
介護福祉士国家試験 午前問題 1/31(日)16:00公開予定
介護福祉士国家試験 午後問題 1/31(日)19:00公開予定
資格の大原
午前の問題は試験当日の16時には速報されますので、家に帰ったらすぐチェックできる感覚の方が多いんじゃないでしょうか。
スピード感であればここ、藤仁館医療福祉カレッジ。
例年試験日当日に解答速報を公開しています。
今回は解答速報公開時間のアナウンスはないようです。
赤マル福祉は株式会社ジェイシー教育研究所が運営するウェブサイトです。
解答速報だけでなく、ウェブ自動採点も無料で利用できます。
試験翌日には採点結果がレポートとして作成されます。試験の診断結果もついてきますので、今年ダメだった!という人は来年に向けて自己分析する意味でも誰より早い合格へのスタートを切れると思います。
けあサポは中央法規出版が運営するサイトです。
けあサポでは、アプリ版で解答速報を公開する予定です。
試験当日に速報を確認することができます。
試験勉強も兼ねて、アプリをダウンロードしておくことをお勧めします。
介護人材紹介や介護求人検索サイトの介護ワーカーでも解答速報を公開します。
こちらは登録が必要です。
登録する際に、転職サポートを利用するかどうかのチェックがありますので、転職を考えている方はチェックを入れてもいいと思います。
こちらのサイトでも解答速報公開予定です。こちらも事前登録が必要となっています。
なんでこんなにたくさん解答速報を紹介するかというと、実は解答速報の模範解答は各社けっこうバラつきがあります。特に試験日当日の解答速報で掲載される模範解答は怪しい部分も多いです。
不適切問題なんじゃないかっていうような微妙な問題も多いですし、重箱の隅をつつくような制度に関する問題もありますので、国家試験合格講座を担当している講師でもわからない問題が出てくるんです。
いくつかの解答速報を比較してみると、ある程度自信を持って自己採点ができます。
試験日翌日になると、各社のばらつきは修正されて、ほぼほぼ正確な解答が出そろう印象ですので、試験日翌日にもう一回確認してみるのもいいと思います。
いよいよ介護福祉士国家試験まであと一週間。
ここからラストスパート、一週間の過ごし方のアドバイスをお伝えします。
今年の受験生は、試験問題だけでなく、新型コロナウイルスという大きな脅威とも戦わなければいけません。
現場で感染対応をしているという受験生もいると思いますので、もう緊張感半端ないと思いますし、できれば職場行きたくないという人もいるでしょう。
もうできる限りの感染対策をしながら試験を迎えるしかありません。
家族に感染リスクの高い方がいるようであれば、家族と距離を置くことも必要になるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザ・ノロウイルスなどのリスクもあります。感染対策を万全に行いましょう。
「これまで何も勉強していなかったんで勉強しよう」なんて無理をして夜更かしは絶対厳禁です。
夜勤をしている人もいるから大変だと思いますが、体のリズムを試験の時間に合わせて整えることも重要です。
そしてもうひとつ。
介護業界のトレンドを理解することが重要です。
先週、令和3年4月からの介護報酬の改定や事業所の運営基準改定などが発表されています。
詳しく知りたい方はこちらを。
なんでこんなことを言うかというと、介護福祉士国家試験では介護のプロフェッショナルとして求められる介護職像はその時代によって異なるということです。
そして、試験問題もそれに合わせて作成されています。
優れた身体介護の技術を持っているだけの介護職員が求められているわけではありません。
どんな介護職員が求められているのか、それは今回の報酬改定や運営基準改定にも表れています。
重要なのは自立支援・リハビリテーションの促進です。
リハビリは介護職の仕事じゃなくて、理学療法士とか看護師の仕事でしょ?というのはもう間違い。
「入浴はデイサービスで」という時代から、デイサービスは「自宅でどうやったら入浴ができるかを検討して練習するための場」に変えようとしています。
介護職は日常の介護を通して、リハビリテーション・自立支援を促進していく役割を担っているのです。
ということで、覚えておきましょう。
国は、何でもやってあげる介護職を求めていません。自立支援の視点を持った介護職を求めているのです。
事例の問題などが出た時には、自分の立ち位置として、「自立支援」というキーワードを頭に描きながら解答しましょう!
介護福祉士国家試験が令和3年1月31日に開催されます。
政府が緊急事態宣言を発表し、1月31日も緊急事態宣言の期間中のため、不要不急の外出は制限される状況です。
ただ、介護福祉士国家試験は予定通り開催することが発表されています。
試験を開催する社会福祉振興・試験センターのホームページでも正式にアナウンスされています。
感染及びその拡大リスクを可能な限り低減させるための感染防止対策を講じた上で予定通り試験を開催することとしております
社会福祉振興・試験センターのホームページより
37.5度以上の発熱があった場合は受験ができません。
また、濃厚接触者に該当する場合は受験ができません。
これ、職場内で感染が発生して、濃厚接触者になってしまうケースもあります。
どんなに注意をしていても避けられない状況もあるということです。
その場合、試験の受験量は返還することになっているようですが、再試験の予定などのアナウンスはないので、一年後の試験まで待たなければいけないということになりそうですね。
こういう状況なので、再試験など、何らかの救済措置があってもいいんじゃないかと思うのですが。
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