3月26日、第27回介護福祉士国家試験の合格発表が行われました。
社会福祉振興・試験センター
今回の国家試験、合格率は61.0%で、前回の64.6%から3.6%のダウンですが、
この4年連続で60%以上の合格率となっています。
今後、資格要件の見直しなどがあるまで当面はこの水準で推移していくのでしょうか。
受験者153,808人のうち、合格者は93,760人となりました。
また、今回の国家試験では外国人の合格者数が78人おり、
合格率は過去最高の44%となりました。
外国人78人が介護福祉士に 合格率44%で過去最高
合格されたみなさん、おめでとうございます。
今後、国家資格保持者として、より一層大きな責任と自覚を持ち、質の高い介護を提供して頂くことを期待します。
介護福祉士国家試験の実技試験が行われました。
問題は以下のようになっています。
青木かおるさん(93歳)は、下肢筋力が低下して杖を使用しています。
立ち上がりと歩行に一部介助が必要です。
今、本人は居間で横になっています。
青木さんは「窓の近くにある植木に水をやりたい」と言っています。
青木さんが窓の近くまで移動して、いすに座るまでの介護をしてください。
青木さんは右利きです。
青木さんの返事は、「はい」または、うなずくだけです。
前回片麻痺の出題ではなかったため、
今回はやはり片麻痺かと想像していた方が多かったかと思いますが、
またしても麻痺はありませんでした。
ひとつのポイントになるのは、どのようにして立位になるかということですが、
試験会場には椅子があるので、それを支えにして立位をとるという方法が考えられます。
しかし、問題文の文面には椅子の記述がないことから、
椅子を立ち上がりの介助のために使っていいものか悩んだ方も多かったかもしれません。
いずれにしても、側臥位姿勢から立位姿勢までの流れがイメージできていたかは
大きなポイントになるでしょう。
杖で歩行ができるというADL上の情報があるので、
そこを意識して一部介助ができたかどうか。
危険行為での中止になりそうなトラップはそれほどないように思います。
みなさんはいかがだったでしょうか。
実技試験の模範解答を動画配信で開設するサイトなどもありますので、
自分の介助を思い出しながら確認するようにしましょう。
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