続いての科目別攻略法、社会の理解です。
出題は12問。
これまで、社会福祉概論といった科目名だったものが、この社会の理解です。
つまり、福祉の歴史や制度の問題などが出題される難関です。
このあたりは介護の実践だけでは身についていかない知識ですので、
勉強量がものを言います。
できないと思った問題は、すぱっと諦めて、
なんとなくそれらしいと思える解答をチェックして、次の問題に進みましょう。
この社会の理解の12問で正解がなければ、基準点を越えていても不合格です。
科目別の攻略ポイント、続いては人間関係とコミュニケーション。
出題はこちらも2題。
介護職・相談職としてのコミュニケーション技法のようなことを問うわけではなく、
人としてのかかわり方の基本を問うような出題です。
これも知識的な難易度は高くありません。
落ち着いていれば、スムーズに回答が出せるのではないでしょうか。
人間関係とコミュニケーションの項目と、
コミュニケーション技術の項目のうち、どちらかで得点がないと、
合格基準点に達していても合格できません。
コミュニケーション技術の方が、技術的なコミュニケーションを問う出題なので、
社会福祉士の資格を持っている人や専門学校などで教育を受けた方は
解答しやすいと思いますが、そうでなければ、
難易度の低いこちらの項目で得点を確実にしておくことは必要です。
ここからは各科目別の攻略ポイントについて解説します。
まずは、人間の尊厳と自立。
出題は2題。
前回の試験では、
利用者の意向に寄り添う姿勢と、
介護福祉士としての職業倫理が問われる出題でした。
ただ、難易度自体は高いものではないので、
以前の国家試験のように、第一問から出鼻をくじかれるような問題、ということはなさそうです。
ちゃんと読解できれば、素直に回答できると思います。
人間の尊厳と自立の項目と介護の基本の項目と、
そのどちらかの項目で得点がないと、基準点を越えていても合格はできません。
介護の基本の方が問題数が多いのですが、
職場・業務の経験によってはイメージしにくい問題も多いので、難易度は高いと思います。
この人間の尊厳と自立の項目では確実に点を取るようにしておきましょう。
いよいよあと3週間。
試験の準備は進んでいますか?
風邪などひかないように、体調管理だけはお忘れなく。
問題集とか用語のチェックとかやってみたけど、まだ不安な方。
まったく準備をしていなくて、年が明けてやっと慌てはじめた方。
今からがラストスパートです。
直前対策本なども発売されています。
amazonで注文すれば、翌日には配達されますので、
こういった直前対策本を使って、
短期間でポイントを絞って学習することで効率アップを図ってみてはいかがでしょうか。
次の事例を読んで答えなさい。
(事例)
Nさん(75歳、女性)は一人暮らしで、公営住宅の3階に住んでいる。公営住宅にはエレベーターはない。10年前より高血圧の内服治療を受けている。軽度の知的障害があるが、通常の生活を送っている。近所に住んでいる甥は週に1回程度Nさん宅を訪問し、金銭管理面の世話をしている。
1か月くらい前から、いつものように動くと息切れがする、疲れやすい、足がむくんでだるい、お腹が張るなどの症状がNさんに出現した。主治医から「心不全(heart failure)を起こしているから安静にするように」と告げられた。入院治療を勧められたが拒否し、自宅での生活を続けることになった。甥はNさんのことを心配し、介護保険制度を利用することを提案した。
問題
さらに2週間が経過して、Nさんの生活は病気になる前の状態に近くなり、訪問看護サービスは終了となった。一方、仕事の都合でNさんの甥は遠方に引っ越した。
今後、Nさんが自立した生活をしていくための訪問介護員の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 訪問介護サービスを終了する。
2 金銭の管理を甥から引き継ぐ。
3 甥を一人で訪問するよう勧める。
4 1階への転居について相談するよう勧める。
5 食事の味付けを濃くするよう勧める。
次の事例を読んで答えなさい。
(事例)
Nさん(75歳、女性)は一人暮らしで、公営住宅の3階に住んでいる。公営住宅にはエレベーターはない。10年前より高血圧の内服治療を受けている。軽度の知的障害があるが、通常の生活を送っている。近所に住んでいる甥は週に1回程度Nさん宅を訪問し、金銭管理面の世話をしている。
1か月くらい前から、いつものように動くと息切れがする、疲れやすい、足がむくんでだるい、お腹が張るなどの症状がNさんに出現した。主治医から「心不全(heart failure)を起こしているから安静にするように」と告げられた。入院治療を勧められたが拒否し、自宅での生活を続けることになった。甥はNさんのことを心配し、介護保険制度を利用することを提案した。
問題
訪問介護サービス開始後1か月経過した。Nさんの症状は軽減し、医師から「少しずつ身体を動かしていくようにしましょう」と言われた。訪問介護員が行う日常生活の支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 1回の食事摂取量を増やすよう促す
2 買い物に出かけるよう促す
3 食事を一緒につくるよう促す
4 布団を上げて掃除をするよう促す
5 長時間の入浴を促す
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