続いては、認知症の理解についての科目に絞って試験合格に向けた注意点をお伝えします。
出題は10問。
認知症に絞った科目を新しく作ったということは、
それだけ認知症ケアのできる人材の育成が求められていると理解していただきたい。
認知症の疾患別のポイントを、大まかでいいので比較・確認しておきましょう。
あと、前回は長谷川式スケールについての出題もありました。
毎回出題される内容ではないと思いますが、
どんな質問項目なのか、一度見ておくといいでしょうね。
この認知症の理解の項目の10問、
ここで得点が無ければ全体の得点が基準点を越えていても不合格になります。
難易度としてはやや難しい問題も見られることもあり、
10問と問題数も少ないので、注意しましょう。
続いての科目別攻略法、発達と老化の理解についての解説をします。
出題は8問。
これまでの国家試験で医学一般の科目に分類されていた問題がメインになる科目です。
発達と老化の理解、という科目名ですが、
前回の試験では発達に関しての出題はありませんでした。
つまり老化による変化についての出題のみ。
加齢変化についてしっかりポイントを絞って学習しておきましょう。
この8問の中で得点が取れない場合は、
全体で合格基準点に達していても不合格になります。
医療的知識にあまり自信がない人にとっては、
この科目はかなり鬼門になりそうです。
介護過程の科目に関する攻略ポイントの紹介です。
出題は8問。
いわゆるアセスメント領域であったり、
課題や目標設定といったプロセスに関する問題です。
介護においても一般的にいうPDCAサイクルをもとにしているので、
これを意識しておきましょう。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
それと、利用者と協働して計画を作成することや、
目標達成のためのチームアプローチの必要性が出題に上がっていますね。
それほど問題自体が難しいとは思いません。
が、注意しなければいけないのは、
出題数が8問しかないということです。
この介護過程の科目の中で得点がない場合は、
全体で合格基準点に達していても不合格になります。
出題数が少ないので、注意して解答しましょう。
続いて生活支援技術の攻略ポイント解説です。
問題は20問。
科目別で最もボリュームの多い科目がこの生活支援技術です。
介護の技術的な出題ですので、
最も介護福祉士の国家試験らしい出題が多い科目ですね。
ただ、勤務している職場や経験によって、
イメージしにくい出題も多いです。
在宅サービスの人は施設での介護についての情報や知識が乏しい面があったり、
その逆もそうですので、
経験がものを言う部分もあります。
また、こんな曲者の出題もあります。
ベンジンで処理するしみの種類として、適切なものを一つ選びなさい。
1 チョコレート
2 コーヒー
3 果汁
4 しょうゆ
5 血液
以前の国家試験にあった家政学概論はこの科目の中に含まれますので、
家事支援の技術も問われます。
家事支援についての学習をしようと思っても範囲が限りなく広いので、
時間や得点の配分などを考えれば、最初から捨ててしまうのもひとつの方法ですね。
この生活支援技術で得点が取れなければ
合格基準点に達していても不合格になります。
続いての科目別攻略ポイントはコミュニケーション技術です。
出題は8問。
技術的な面でのコミュニケーションについての出題ですので、
障害によって意思疎通に支障がある場合の情報伝達などについて
普段の実践を振り返りながら回答していくことができれば
得点を重ねていけると思います。
言葉でのコミュニケーションだけでなく、非言語コミュニケーションなどを
どのように使い分けていくかがポイントですね。
また、チームケアでのコミュニケーションとして
記録や伝達などについての出題もされるのが厄介ですね。
人間関係とコミュニケーションの2問とあわせた10問の中で
得点が取れなかった場合は合格基準点に到達していても不合格になります。
この二つの科目が特別難しいわけではないと思いますが、
問題数が10問のなかで得点を取らないといけないので、
もし科目内で得点が取れなくて不合格になるケースがあるとしたら、
この2科目での無得点によるものか、
「発達と老化の理解」の科目での不合格が多くなるのではないでしょうか。
解答のチェックミスがないように、特に注意をしておきましょう。
続いては介護の基本の科目別攻略法です。
出題は16問。
生活支援技術(20問)の次に多い出題数ですので、かなりのボリュームです。
ICFやリハビリテーションの考え方、個人情報保護についてなど、
技術的な問題というよりも概念的な問題が大部分を占めています。
まずはICFの概念図を頭に叩き込んでおくことと、
自立支援という考え方を確認しておきましょう。
リスクマネジメントについても、
感染予防や職員自身の体調管理などについても出題されています。
自分の職場の感染対策マニュアルなども見直してみると、
イメージしやすいのではないでしょうか。
人間の尊厳と自立の2問とこの介護の基本の16問、あわせて18問のうちで
得点が取れていなければ合計点が合格基準点に達していても不合格となります。
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