まだ試験は先の話、といっても令和元年度の介護福祉士国家試験まで残された時間は刻一刻と限られていきます。
年に一回の国家試験、悔しい思いだけで終わらないように、このサイトでも介護福祉士国家試験合格に向けての情報や過去問題対策をお伝えしていきたいと思います。
ただ、やみくもに勉強していっても簡単に合格できないのが介護福祉士国家試験。なぜか?それは試験問題の範囲がめちゃくちゃ広いからです。
去年も防虫剤の種類を出題して受験者を煙に巻くなんてこともありました。
こんな問題、対応しようがないですよね。
出題数も多いので、満点を目指すということはかなり難しい試験だと覚えておきましょう。試験中、限られた時間でより多くの問題を回答するためには割り切って捨てる問題があってもいいと思います。
ただ、出題分野で苦手分野があると、すべての分野で得点をしなければ不合格になるというルールがありますので、分野ごと捨てる、というのは悪手になります。
簡単に言うと、合格のコツは「浅く広く」出題範囲をカバーするということにほかなりません。
今回、令和元年度の試験も同じですが、いくつか、これまでと違った特徴も考えていかなければいけません。
基本はあくまで過去問題対策です。過去5年間の過去問題をしっかりフォローしておけば、ある程度の得点はとれると思います。出題の傾向や、出題者の感覚を理解することが重要です。
出題側の癖のようなものがあり、事例問題などでは、できるだけ当たり障りのない回答を選ぶように心がけること、自分で責任を負うことをせずチームで責任を負うための行動を選択することが正答であることが多いです。
自分が解決しなければと責任を背負う姿勢ではなく、誰と問題を解決していくのがベストかを考えるのがいいでしょう。どちらかというとソーシャルワーク的な対応ですよね。このあたりは出題の癖のようなものなので、理解しておくためにも過去問題を徹底して復讐することは効果的です。
過去問題集は5年分の問題集が書店などで数多く販売していますので、ぜひ一番読みやすいものを選んで買うようにしましょう。
もう一つ、今回特に注意しなければいけないのが介護保険改正についてです。
平成30年4月に介護保険法改正や介護報酬改定が行われました。
法改正の後初回の試験です。こういったケースでは、ます間違いなく、法改正の内容について出題されます。
ケアマネ試験ほどではありませんが、傾向で言えば、少なくとも、数問は法改正に関する出題がされるでしょう。
今回の報酬改定及び法改正の重要なポイントをキーワードにすると、
・介護保険の利用者負担に3割が登場
・高額介護サービス費の上限額変更
・福祉用具貸与の単位数、全国平均をもとにした範囲内に適正価格化への是正
・介護医療院を創設
・障害者へのサービスも同時に行う共生型サービス創設
・外部リハビリテーション専門職との連携による加算
・通所でのリハビリテーション・自立支援のアウトカム評価加算
・生活援助サービスのみを提供する担い手
・ケアマネ管理者の要件変更
などが主な変更点でした。
なかなかマニアックな出題内容になるかもしれませんが、こういったところもおさらいしておくことをお勧めします。
あと、毎回これは皆さんにお伝えしていますが、一番大事なのは体調管理です。
インフルエンザ・ノロウイルスなどの感染症のピークの時期に行うのが介護福祉士国家試験。現場で働いているみなさんも多いと思いますが、多忙な勤務の中に試験勉強も行うことで心身ともに疲弊した中で受験を迎えることになります。
しっかり休養を取ることや、マスクなどによる感染症予防の対策を心掛けることも必要です。
ということを踏まえ、直前に無理をしないように、計画的に試験勉強をしていくことがお勧めしています。
このブログでも過去問題を紹介していきますので、ぜひ準備をしていきましょう。