介護福祉士国家試験の実技試験が行われました。
問題は以下のようになっています。
青木かおるさん(93歳)は、下肢筋力が低下して杖を使用しています。
立ち上がりと歩行に一部介助が必要です。
今、本人は居間で横になっています。
青木さんは「窓の近くにある植木に水をやりたい」と言っています。
青木さんが窓の近くまで移動して、いすに座るまでの介護をしてください。
青木さんは右利きです。
青木さんの返事は、「はい」または、うなずくだけです。
前回片麻痺の出題ではなかったため、
今回はやはり片麻痺かと想像していた方が多かったかと思いますが、
またしても麻痺はありませんでした。
ひとつのポイントになるのは、どのようにして立位になるかということですが、
試験会場には椅子があるので、それを支えにして立位をとるという方法が考えられます。
しかし、問題文の文面には椅子の記述がないことから、
椅子を立ち上がりの介助のために使っていいものか悩んだ方も多かったかもしれません。
いずれにしても、側臥位姿勢から立位姿勢までの流れがイメージできていたかは
大きなポイントになるでしょう。
杖で歩行ができるというADL上の情報があるので、
そこを意識して一部介助ができたかどうか。
危険行為での中止になりそうなトラップはそれほどないように思います。
みなさんはいかがだったでしょうか。
実技試験の模範解答を動画配信で開設するサイトなどもありますので、
自分の介助を思い出しながら確認するようにしましょう。