13総合問題

第25回介護福祉士国家試験過去問題:総合問題2-1

(事例)
Jさん(84歳、男性)は、20年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し、後遺症で軽度の左片麻痺となった。屋内では、T字杖を使用すれば歩行できるが、転倒するのが心配で、ほとんど外出しなかった。
1年ほど前から、夜よく眠れない、通院する曜日を間違える、薬を飲み忘れるなどの状態になり、血管性認知症(vascular dementia)と診断された。
半年前から夜間の不穏状態や妻への暴力行為がたびたび出現するようになり、妻が介護しきれなくなって、Jさんは介護老人福祉施設に入所することになった。
入所後も施設内はT字杖を使用して、歩行は可能であった。しかし、慣れない場所で、より不安が強くなっているようすであった。
(問題)
Jさんは入所後、トイレと食堂へ行くとき以外は居室から出てくることが少なくなり、周りの利用者と話すこともなくなってきた。その後、食堂へも行かなくなり、ベッドで食事をするようになった。
介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 身の回りのことは1人で行うように励ます。
2 居室を出るように、何度も促す。
3 今の生活についての思いを聴く。
4 寝食分離について理解できるように、説明する。
5 Jさんの希望どおりにする。


正解: 3
慣れない場所で不安が強くなっているということから、
まずは本人の思いを聞くということですね。

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