認知症(dementia)の人への日常生活上の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 次に何をすればよいか判断できない人には、ヒントを伝えて一人で考えてもらう。
2 通所介護(デイサービス)を利用する曜日がわからない人には、施設への入所を勧める。
3 自分が今どこにいるのかわからない人には、そのたびに場所を伝える。
4 着衣失行のある人には、着脱のたびに介護福祉職が代わりに行う。
5 数分前の出来事を思い出せない人には、昔の思い出を聞かないようにする。
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正解:3
安易に本人のできること、少しの手助けでできるようになるだろうことを奪う選択肢が出てきたら、これは曲者と思った方がいいです。
・代わりに介護職員が行う。
・施設の入所を勧める。
このへんはまず最初に外すと。
認知症の方に関しては昔の記憶は保たれているので、昔の思い出を聞かないようにするということは、嫌な思い出を思い出させるようなことでない限りは問題ないですし、回想法などのアプローチと同様大事なことですね。
ヒントを与えて一人でやってもらうのは、一見正解っぽいですけれど、ヒントがさらに混乱を助長する場合もありますので、行うことをできれば明確化させた方が力を発揮できますよね。
ということで3が正解ですね。
まぁ、聞かれたことを答えるって、介護職うんぬん認知症うんぬん関係なしに人としてするべき当然あるべきコミュニケーションですけど。