旧05 社会福祉援助技術

第18回国家試験:社会福祉援助技術-6-2

(事例)(以下、名前はすべて仮名である。)
鈴木佳子さん(介護福祉士・勤務して3年目。以下「鈴木職員」という。)は、介護福祉士としての使命感や責任感が強く、仕事熱心で、几帳面な性格である。鈴木職員は、ほぼ同時期の入所者を対象に、仲間づくりと施設への適応を目標とするグループワークを企画した。しかい、当初からグループワークは思うようには展開せず、鈴木職員からの申し出を受け、途中から他の職員が引き継ぐことになった。一方、事態の変化に気づいた加藤主任(スーパーバイザー兼任)は、グループのメンバーから「鈴木職員さんは、私達に対する期待や要求が高かったのかな・・・。話し合いの時にも、沈黙が続くと急にイライラしはじめて、場の雰囲気が重苦しい感じになって・・・・。そしたら、突然、交替してしまって・・・・。近頃は、挨拶しても、元気がない様子だし・・・・」等々の話を聞き出すことができた。
加藤主任が、早速面接をしてみると、鈴木職員は、「きっかけは、自分の中で理想的なグループの運営と援助目標を意識し過ぎたせいかもしれない・・・・。今は、みんなに迷惑をかけて申し訳なかったという気持ちで一杯・・・・。仕事に対する自分の思い上がりと力量の無さが悔やまれます。最近は、この仕事が自分には向いてないのではないかと考え込んでしまって・・・・。何事に対しても意欲がわかないし・・・・。夜も欲寝れない状態で・・・」とためらいがちに涙を浮かべて語り始めた。
鈴木職員のグループワークが適切に展開しなかった理由に関する次の記述のうち適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A グループのニーズより、個別のニーズを優先した。
B 鈴木職員の援助の進め方が、グループの雰囲気に影響を与えた。
C グループの運営・援助目標に鈴木職員の関心が向かいすぎていた。
D 仕事に対する自負が強く、また、メンバーへの期待が大きすぎた。
(組み合わせ)
  A B C D
1 ○○×○
2 ○×○×
3 ×○○○
4 ×○×○
5 ××○○


解答: 3
グループとしての目標を第一に考えていたようなので1が×。
こういう問題、設問の意味や答えはわかっていても、
〇×を逆に書いてしまうこともあるので、ちゃんと見直しましょう。

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