介護老人保健施設に入所しているGさん(78歳,女性)は上品で化粧も上手で、入所している人から関心を持たれていた。訓練の際にも入所者から励まされ、どうにか伝い歩きができるようになっていた。そこへ車いすのHさん(75歳,女性)が新しく入所してきた。Hさんは裕福な家庭で、家族の来訪の際には入所者へのプレゼントもあり、入所者の関心はHさんに移ってしまった。するとGさんは伝い歩きをしなくなり、失禁までするようになった。
Gさんの適応機制(防衛機制)として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 逃避
2 同一化(同一視)
3 退行
4 昇華
5 抑圧
知的障害があるFさん(51歳、女性)は、入所施設で生活介護を受けながら生活していた。ADL(Activities of Daily Living;日常生活動作)は自立しているが、家事や金銭管理について援助が必要な状況である。家族から経済的支援、精神的支援を得ることはできない。ある日、Fさんから「仕事はできないけれど、ここから出て暮らしてみたい」との希望があり、検討することになった。入所施設がFさんの地域生活を支援するためのアプローチとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 就労移行支援の利用を勧める
2 行動支援を受けるために、市町村に申請する
3 一人で外出できるように、入所施設内で手引き歩行の訓練を行う
4 発達障害者支援センターに連絡を取り、支援を依頼する
5 地域自立支援協議会に個別支援計画の検討を依頼する
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