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第22回介護福祉士国家試験実技問題。

第22回(平成21年度)の介護福祉士国家試験実技問題は以下のようなものでした。

試験課題
金子薫さん(80歳)は左上下肢に麻痺があり、歩行はできません。
起き上がりと立位には一部介助が必要です。
金子さんは、ポータブルトイレでの排せつを希望しています。
ベッド仰臥位になっている状態からポータブルトイレに座るまでの介助を行ってください。
なお、金子さんは、あなたの介助に同意しています。
金子さんは「はい」または「うなずく」のみです。
(モデルはズボンの下にスパッツをはいていますが、下ろすのはズボンだけです)
試験時間は5分以内です。

いくつかのポイントに絞ってみていきましょう。


まずは左麻痺ということ。
毎年、結局片麻痺の方のケースでしか出題されないので、
お決まりになっていますが、患側の保護というところでしょう。
なので、ベッドも健側(本人の右手側)から移動するということになるでしょうか。
介助歩行ができるのであれば、ポータブルまで介助歩行で行くのが
自立支援という面を考えて最善なのでしょうけれど、
介助歩行で行けるのかは本人に確認して行けるといってくれればいいですけれど、
この設定では無理なのかな?
となると、本人の安全を確認したうえで、ポータブルを引っ張ってくる形になるのでしょうね。
あとは、いかに本人の残存機能を生かしているかというところでしょうか。
それと、トイレ介助なので、本人の尊厳とかプライバシーに配慮ができているかというのも
ポイントになりそうですね。
特に意外性のある出題ではなかったかなと思うので、
準備ができていた人にはある程度できた問題なのかもしれませんね。