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第30回介護福祉士国家試験過去問題:総合問題-1

総合問題

次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。

[事例]

 Bさん(72歳、女性)は1か月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で倒れて、不全麻痺は残ったが、自力でベッドから車いすに移乗できるまでに回復した。

食事や排泄はベッドから離れて行えるようになり、在宅で生活することになった。

Bさんは長女と同居しているが、長女は働いていて日中不在なので、介護保険の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。

Bさんは日中はベッド上での生活が主体である。車いすの左側のブレーキをかけ忘れることや、左側の物に気づかずに衝突してしまうことがある。

また、食事の時にお膳の左側の食べ残しが目立ち、屋内の生活にも何らかの介助が必要である。

問題(1)

Bさんの症状として、正しいものを1つ選びなさい。

1 全般性注意障害

2 失行

3 見当識障害

4 実行機能障害

5 左半側空間無視

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正解:5

左側のものに気が付かずに衝突する、でピンと来た方も多いと思います。あえて問題文に「左側」って書く意味があるとしたらこういうことになりますよね。

問題(2)

Bさんの状態に該当する障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)の判定として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ランクA1

2 ランクA2

3 ランクB1

4 ランクB2

5 ランクC1

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正解:3

あまり日常生活自立度が問われる問題ってなかったと思いますが。

・食事や排せつはベッドから離れて行う

・屋内での生活にも何らかの介助が必要

というところから判断してB1ですね。

詳細はこんな感じです。昔は「寝たきり度」って言ってました。

J :何らかの障害等を有するが,日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
 J1)交通機関等を利用して外出する。
 J2)隣近所へなら外出する。

A :屋内での生活はおおむね自立しているが,介助なしには外出しない。
 A1)介助により外出し,日中はほとんどベッドから離れて生活する。
 A2) 外出の頻度が少なく,日中も寝たり起きたりの生活をしている。

B :屋内での生活は何らかの介助を要し,日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ。
 B1)車椅子に移乗し,食事,排泄はベッドから離れて行う。
 B2) 介助により車椅子に移乗する。

C :日中ベッド上で過ごし,排泄,食事,着替において介助を要する。
 C1) 自力で寝返りをうつ。
 C2) 自力では寝返りもうたない。

問題(3)

ある朝、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、Bさんが寝室の床に倒れていた。

訪問介護員(ホームヘルパー)が最初に取るべき行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 床から抱き起こす。

2 家族に連絡をする。

3 救急車を呼ぶ。

4 意識を確認する。

5 主治医に連絡する。

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正解:4

まずは意識の確認を最優先ですね。