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第30回介護福祉士国家試験過去問題:生活支援技術-1

生活支援技術

Bさん(87歳、女性)は夫(90歳)と二人暮らしである。Bさんには持病があり、夫は脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症による軽い右片麻痺(みぎかたまひ)で、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。

Bさんと夫は苦労して手に入れた自宅に愛着を感じており、以前から、「死ぬならこの家で」と話していた。ある日Bさんは、「この家で死にたいと思っていたけど、いつまで二人で暮らせるか・・・」と打ち明けた。

話を聞いた訪問介護員(ホームヘルパー)がBさんにかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「ご夫婦二人で入居できる施設を探しましょう」

2 「便利な道具がいろいろありますから使ってみましょう」

3 「どなたかご家族と同居できるといいですね」

4 「いざとなれば病院に入院しましょう」

5 「何か心配なことがおありなんですね」

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正解: 5

最後をどう迎えるか、どこで迎えるか、非常に大きな問題で、相談もできずに悩まれている方は多いです。

いまだに日本では病院で最期を迎える方が圧倒的に多いのですが、施設や在宅で最期を看取られる方も多くなっています。

もちろんそれには様々な条件が整っていることが必要になりますが、一番尊重しなければいけないのは本人の想い。

それまでその人が背負ってきた歴史や価値観が、最後をどこで迎えるかには大きく影響してきます。

そんな本人の想いを引き出すかかわり方が重要ですね。

安易に結論付ける1や3や4のような選択肢はまず外しておきましょう。