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第29回介護福祉士国家試験過去問題:生活支援技術-1

生活支援技術

自立支援の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 対象者は、介護保険の要介護3以上の人に限られること
2 対象者は,意思表示のできる人に限られること
3 A D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)を回復すること
4 経済的自立を目指すこと
5 自己選択・自己決定を支援すること

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正解: 5

この問題ですが、まあ5以外におそらく正解はないのですが、
いまだに介護保険の目的としている自立支援の自立とは何かという定義は確定していないように思います。

実は今回の介護報酬改定議論の中に提出された厚生労働省作成の資料の中でも

「自立」の概念について、どのように考えるのか

という議題があり、
ぶっちゃけ今までやってきた自立支援とは何だったのかという根幹が揺らぐような事態になっています。
これは報酬改定上の加算の中でも選択肢3にあるようなADLの改善や要介護度の改善ばかりに主眼を置いたインセンティブについての議論があり、
そもそも自立って何だろうねっていう話になったわけです。
自分のブログの中でも書きましたので、興味がある人はどうぞ。

【社会保障審議会・介護給付費分科会】自立支援インセンティブ議論、要介護者の半分は自立にできる?

正直、まったく同じような問題が出題されることは今回は少なくともないと思います。

自立とは何でしょうね。