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第30回介護福祉士国家試験過去問題:認知症の理解-8

認知症の理解

在職中に若年性認知症(dementia with early onset)になった人の家族に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 子ども世代に与える心理的な影響が大きい。

2 子どもが若年性認知症(dementia with early onset)になる可能性が高い。

3 身体的機能に問題が認められないので、家族の介護負担は少ない。

4 家族の気づきによって早期発見されることが多い。

5 本人への病名の告知は家族が行う。

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正解:1

2の子供が若年性認知症になる可能性についてですが、認知症の遺伝的要因についてはいろいろ研究されていると思いますが確実に証明されているわけではないです。試験の解答としては遺伝的要因よりも環境要因に起因するものと考えていいと思います。

3の介護負担はやはり大きいですよね。身体機能でめちゃくちゃ元気な認知症の方の方が寝たきりの認知症の方よりも介護負担は大きいと考えていいです。実際、要介護認定などでもそのような判定基準になっていますので。

4はたぶん選択した人も多いと思います。

個人的にはこれはあながち間違いではないと思うんですけど、同居の家族であれば日常生活の中で埋もれて気が付きにくいのですが、別居の家族が久しぶりに会うと「あれ?」と気が付くケースが多いので、正月明けに認知症に関する相談が増える傾向にあります。なので、これは必ずしも間違いではないとも思っていますが、今回の試験問題としては誤りになっています。うーん。

告知をどうするかというと、やはり医師から説明をしてもらう場合が多いと思います。家族が説明をしなければいけないということはありません。認知症の方は敵意の対象を身近な人に持ってきやすい傾向がありますので、むしろ信頼できる第三者からの説明の方がいいと思います。