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第30回介護福祉士国家試験過去問題:認知症の理解-4

認知症の理解

Cさん(70歳、女性)は息子(35歳)と二人暮らしをしている。息子の話によると、1年前から時々夜中に、「知らない人が窓のそばに立っている」などと言うことがある。

また、ここ3か月で歩くのが遅くなり、歩幅が狭くなった。家事は続けているが、最近探し物が目立ち、料理の作り方がわからないことがある。

病院で検査を受けたが、頭部MRIでは脳梗塞(cerebral infarction)や脳出血(cerebral hemorrhage)の指摘はなかった。

Cさんの状況から、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

1 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)

2 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)

3 慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)

4 血管性認知症(vascular dementia)

5 うつ病(depression)

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正解: 2

いくつか問題文の中にあるヒントから、レビー小体型認知症にたどり着くかと思います。

まず、 「知らない人が窓のそばに立っている」 というのは幻視ですよね。

それから、 歩くのが遅くなり、歩幅が狭くなった  というのはパーキンソン症状ですよね。

そこからたどり着くのはレビー小体型認知症になりますね。

パーキンソン症状が出ているようであれば、っていうか、認知症の問題で運動障害が出ているようであれば、まずレビー小体型認知症を疑うようにしましょう。

まあ、診断はDr.がするんですけどね・・・。