Eさん(75歳、男性)は、軽度の認知症(dementia)がある。Eさんは息子のFさん(48歳)と二人暮らしである。Fさんは働きながらEさんの介護をし、朝早く出勤し夕方に戻る生活のため、訪問介護(ホームヘルプサービス)の利用を始めた。Fさんと近所の人たちとの交流はない。先日、Eさんが日中近所でトラブルを起こして、住民が警察に苦情を言った。
この時点での、サービス提供責任者の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 住民が警察に苦情を言ったことを批判し、住民の意識を変える。
2 介護支援専門員(ケアマネジャー)に連絡し、見守り活動などを行っている近所の人たちの協力を得る。
3 Fさんの同意はないが、Fさんの勤務先をボランティアセンターに知らせておく。
4 住民への働きかけより、専門職の研修の方が重要であると考え、訪問介護員(ホームヘルパー)に研修会への参加を促す。
5 Eさん親子の状況を福祉事務所に連絡し、対応を任せる。
内閣府が2008年度(平成20年度)に実施した「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 趣味やスポーツ・地域行事などの自主的な活動に参加する人は、約2割である。
2 地域活動に参加しなかった理由は、「健康・体力に自信がないから」が最も多い。
3 地域活動に参加したいと考える人は、約3割である。
4 近所づきあいでは、「親しくつきあっている」が、最も多い。
5 世代間交流の機会がある人は、約2割である。
(注)「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」は、全国の60歳以上の男女を対象としている。
Dさん(80歳、女性)は、介護老人保健施設に入所した。Dさんは自宅にいるときからおむつを使用しており、家族の話では、「よく下着を汚すから」ということだった。担当の介護職は、Dさんの表情から尿意があるのではないかと推察した。Dさんとは言葉でのコミュニケーションは可能である。
Dさんの排泄の自立に向けた入所当日の最初のかかわりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「おむつは早く外しましょう」と言う。
2 便座に座ることができるか聞く。
3 尿意の有無を聞く。
4 排尿を我慢できるか聞く。
5 利尿作用のある飲み物を勧める。
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